今年もいよいよ…
日本の夏に毎年やってくるコンクールシーズンが始まろうとしています。チャレンジする生徒さん達は練習に追われる日々を過ごしています。
一昨年は当アカデミー東海教室特別コースの日野鈴菜さん(日野講師、中西講師担当)、
そして去年には、東京教室特別コースの宮本紗羽さん(磯講師、中西講師担当)がピティナピアノコンペティションA2級で地区本選1位をいただき、全国入賞者コンサートで演奏できたという大きな収穫を得た年でした。
日野鈴菜さんはその後もテレビ出演や、アルカスコンクールやショパンコンクール・イン・アジア、バッハコンクール等で全国金賞をいただき、また宮本紗羽さんもバッハコンクールで全国金賞を受賞させていただきました。
昨年度のバッハコンクールでは幼児部門全国金賞受賞者8人の中に、当アカデミーの生徒さんが3人含まれたことは特に印象的でした。
また、その他の生徒さんたちも多数さまざまなコンクールで入賞し、それに伴うコンサートにも出演させていただきました。コンクールはともかく、それに伴うコンサート等で演奏させていただけたことは、生徒さんたちにとって大きな経験となったと思います。
人前で演奏する大切さと、音楽への取り組みの指導。
元々コンクールには懐疑的な当アカデミーですが、普段の課題の延長に、時には人前で演奏することの大切さと、同じ年代の人達がどのように音楽に取り組んでいるのかを勉強するという意味でも、注意深く参加させていただいています。
コンクールのメリット、デメリットは人によりさまざまですが、
精神的にも音楽的にも時間的にも余りにもすべてがコンクール一色になってしまうのが一番恐ろしい事だと思います。
もちろん、
コンクールに出るからには、やはり予選通過や、何らかの賞を受賞したほうが嬉しいですし、そのために一生懸命努力するのも、ある意味とても勉強になると思います。やはり受けるからには賞を取らせてあげたいと思い、ついつい受賞の事ばかりを考えて指導してしまうのも、ある程度は仕方のないことだとも思います。
しかし、
コンクールの世界だけが、音楽の世界だと思うとこれは危険です。
特にコンクールを受ける本人より、周りが余りにも過敏になるのは見ていて何とも言い難い気持ちになります。
イデアでは、
コンクール一色にならないよう、出来るだけ本番直前まで普段の課題をストップしないように取り組んでいます。もちろん生徒さん一人一人の状況にもよりますが、普段の課題がストップしてしまうと、将来いろいろな意味で弊害が出てきますし、何より視野が狭くなってしまいます。
特に幼少期は大切だと思います。
どの様な音楽教育が本当に正しいのかは、
どんなに偉い先生やピアニストでも、これが正解だと言い切れないと思いますが、ピアノを演奏するだけでなく、作曲家とその作品を何よりも大切にする当アカデミーの教育に沿って学んだ生徒さん達が、プロのピアニストとしても多方面で活躍し、コンクール等でも多数受賞させていただいていることは、今後の指針として、大きな自信につながっています。
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